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韓国でやっておくといいこと — K眼鏡ツアー(南大門・道山・聖水、1時間で完成)

3行まとめ

  • 単焦点レンズなら検眼から受け取りまで30分〜1時間。米国や欧州で数日かかる工程が、その場で終わります。
  • 担当するのは国家試験に合格し保健福祉部長官の免許を受けた「眼鏡士」。医師の処方箋は不要です。
  • チェーン店ならレンズは1万ウォン前後から、フレーム込みで3万〜10万ウォン台が中心。米国の平均200〜300ドルと比べると差は明らかです。
K眼鏡ツアーの案内カード — 南大門・道山・聖水の3コース

旅行中に「作って帰るもの」として、眼鏡がここまで定着するとは、少し前まで誰も思っていなかった。韓国の訪日客向け予約プラットフォーム、クリエイトリップの集計では、2025年6〜10月の眼鏡店の取扱額が直前5か月の約17倍、伸び率にして1608%に達している。

予約した人の内訳は米国が約49%、台湾が約26%、ドイツが約9%。明洞の眼鏡店を予約した人のうち、およそ44%が他の観光商品と同時に予約していた。つまり観光の合間に、眼鏡を作りに来ている。

理由は三つに絞れる。速い、安い、そして選べる。この記事では、その三つを数字と手順で確かめたうえで、初めての人が失敗しない回り方までまとめておく。

なぜ外国人が韓国で眼鏡を作るのか

数字から入ると話が早い。クリエイトリップの発表では、眼鏡店商品の取扱額は2025年6〜10月に直前5か月比で1608%増えた。国籍別では米国が半分近くを占め、台湾、ドイツが続く。アジアだけの現象ではない。

背景にあるのは、本国での眼鏡の作りにくさだ。米国では検眼と購入が別の場所になることが多く、処方箋が要り、レンズの仕上がりまで数日待つ。価格も平均で200〜300ドルとされる。同じものが韓国では、一店舗で、1時間で、数分の一の価格で済む。

もう一つ、韓国の芸能人やアイドルが眼鏡をかける姿がSNSで広まり、眼鏡が「顔の一部として選ぶもの」になった。ソウルの一部ブランドは店舗を展示空間のように作り込んでいる。作りに来る人は、機能だけでなくデザインも買いに来ている。

眼鏡を作る手間の比較 — 韓国と米国の一般的なケース
項目 韓国(チェーン店) 米国(平均)
受け取りまで 30分〜1時間(単焦点) 数日〜1週間前後
検眼 店内で眼鏡士が実施、購入時は無料が一般的 別途の眼科・検眼受診が必要な場合が多い
処方箋 不要 必要な州が多い
価格の目安 フレーム+レンズで3万〜10万ウォン台 200〜300ドル(約28万〜42万ウォン)
クリエイトリップ集計(2025年11月報道)、DAVICH公式価格表、VisionCenter/CostHelper(2026年)
フレームがずらりと並ぶ眼鏡店の陳列棚
チェーン店の定額コーナーは価格が見えるので初めてでも選びやすい Photo: Shixart1985 · CC BY 2.0

店に入ってから受け取るまで — 流れと所要時間

韓国の眼鏡店では、検眼、相談、レンズ加工、フィッティングが同じ店内で連続して進む。担当するのは「眼鏡士(안경사)」で、医療技師法に基づき国家試験に合格し、保健福祉部長官の免許を受けた資格者だ。医師の処方箋を持っていく必要はない。

一般的な単焦点レンズなら、検眼から受け取りまで30分〜1時間が目安で、当日受け取りが標準になっている。本国の処方箋データを持っていれば検眼が短縮され、さらに速い。

ただし例外がある。度数が非常に高い場合、乱視が強い場合、遠近両用の累進レンズ、調光や特殊コーティングのレンズは在庫にないことが多く、当日仕上げが難しい。滞在が短い人は、初日に店へ行っておくと取り置きや翌日受け取りで対応できる。

店に入ってから受け取りまで単焦点なら30分〜1時間で完結する1検眼・相談眼鏡士が店内で実施、10〜15分2フレーム選び定額コーナーからブランドまで3レンズ加工単焦点は30分前後で仕上がる4フィッティング鼻当て・テンプルの調整は無料が多い
店に入ってから受け取りまで — 単焦点なら30分〜1時間で完結する
検眼用フォロプター。韓国の眼鏡店では店内で眼鏡士が視力を測る
検眼は店内で眼鏡士が行い、処方箋は要らない(写真はイメージ) Photo: Tony Webster · CC BY 2.0

値段 — 何がいくらか

大手チェーンDAVICHの公式価格表では、単焦点レンズは9,900ウォンから、累進多焦点は49,000ウォンからと明示されている。フレームは店とブランドによるが、チェーン店の定額コーナーなら数万ウォン台が中心で、フレーム込みで3万〜10万ウォン台に収まることが多い。

米国の相場は、VisionCenterやCostHelperの調査で1本200〜300ドル前後。為替を1ドル1,400ウォンとすれば28万〜42万ウォンに相当する。韓国で2本作っても、米国で1本作るより安いという計算が成り立つ。

加えて、外国人旅行者は税の払い戻しが受けられる。「Tax Refund」の表示がある店で、パスポートを提示すれば店頭での即時還付に対応しているところが多い。金額の条件は店で確認しておきたい。

眼鏡店が多く集まるソウル明洞の通り
明洞は外国語対応の店が多く、観光の合間に立ち寄れる Photo: ProjectManhattan · CC BY-SA 3.0

どこで作るか、どう選ぶか

初めてなら明洞が無難だ。外国語対応の店が多く、他の観光と組み合わせやすい。トレンド寄りのフレームを探すなら弘大、価格を最優先するなら南大門市場周辺に眼鏡店が集まっている。

チェーンなら価格が明示されていて安心感がある。ブランドで選ぶなら、ジェントルモンスターのような韓国発ブランドは店舗自体が見どころになっている。試すだけでも入りやすい。

実務のコツは三つ。本国の処方箋か、今かけている眼鏡を持参する。滞在初日に作る。そして受け取り時に鼻当てとテンプルの調整を頼む。韓国では購入後のフィッティング調整を無料で行う店が多く、帰国前にもう一度寄って微調整してもらうと、ずれの少ない眼鏡になる。

K眼鏡ツアー — 目的別に選ぶ3コース

「K眼鏡ツアー」という言葉が、2025年の後半から韓国の報道に頻繁に登場するようになった。本国では検眼の予約、処方、レンズ加工までに数週間かかることが珍しくないが、ソウルでは店に入ってから20〜30分で終わる店が多い。この速さに、価格とデザインの選択肢が重なって、旅程に組み込む人が増えた。

ただし、どこで作るかで体験はかなり違う。値段と速さを最優先するのか、ブランドの空間を楽しむのか、加工の工程まで見たいのか。目的別に三つのコースに整理した。

目的別3コース南大門・道山・聖水K眼鏡ツアー① 南大門 眼鏡通り速さと価格・加工15〜30分② 狎鴎亭・道山ブランド空間・HAUS DOSAN③ 聖水ラボ見学・YUN、Blue Elephant
目的で選ぶK眼鏡ツアー — 価格重視なら南大門、空間なら道山、工程を見るなら聖水

① 実利と速さの本場 — 南大門市場の眼鏡通り

南大門市場の一角には、数十年この場所で営業を続ける眼鏡店が集まっている。地下鉄4号線・会賢駅の5番出口から歩いてすぐで、ミドゥム眼鏡(믿음안경)のような老舗が並ぶ。もともと卸の街だったので、価格は卸値に近い。国産チタンフレームや、遠近両用・薄型(圧縮)レンズも、この価格帯で選べる。

強みは加工の速さだ。度付きレンズの加工はその場で15〜30分。市場の食べ歩きや南山方面を一回りして戻れば、受け取れる。看板は韓国語中心だが、度数を書いた処方箋か今かけている眼鏡を渡せば話は通じる。

南大門市場の通り。眼鏡店が集まる一角がある
南大門市場。市場の一角に老舗の眼鏡店が集まり、加工は15〜30分で終わる Photo: Sgroey · CC BY-SA 4.0

② 空間とK-ファッション — 狎鴎亭・道山のフラッグシップ

ブランドの世界観ごと楽しむなら、島山(トサン)公園そばのHAUS DOSAN(ハウス・ドサン)だ。ジェントルモンスターを展開するアイアイコンバインドが2021年2月に開いた複合空間で、地下1階から4階まで。2階は眼鏡、3階はサングラスで、自社ロボティクスラボが作った六本脚の歩行ロボット「THE PROBE」が動いている。4階はフレグランスのタンバリンズ、地下1階はデザートのヌデイク。

ジェントルモンスターの2024年売上は7,891億ウォンで、うち海外が4割。眼鏡を買わなくても、展示を見て写真を撮り、系列ブランドを回るだけでファッションツアーとして成立する。2025年9月には聖水にHAUS NOWHERE SEOUL(トゥクソム路433、11〜21時)も開き、14階建てのうち1〜3階と5階が開放されている。

③ ミニマルとラボ体験 — 聖水のアイウェア・ショールーム

聖水(ソンス)には、作る工程そのものを見せる店がある。YUN(ユン)はレンズ工場を30年営んだ父・尹哲柱と、デザイナーの娘・尹智允が2015年にベルリンで始めたブランドで、2020年に聖水(峨嵯山路66、1階)に店を開いた。検眼を終えると店内のラボがレンズを削って組み立て、20分ほどで仕上がる。フレームとレンズが一体の価格で、待つ間はカフェ席で過ごせる。

同じ聖水の練武場通り(ヨンムジャンギル)には、ブルーエレファントが2025年11月29日に開いた約1,000坪の「SPACE SEONGSU」がある。1〜2階に約700型、3階はカフェ、4階は屋上。ヴィンテージ系からY2K風の太縁まで3万〜5万ウォン台が中心で、2024年の売上は前年の5倍を超える300億ウォンだった。ポップアップやカフェと合わせて歩ける立地だ。

K眼鏡ツアー 3コース比較
コース 最寄駅 向いている人 目安時間 価格の目安
① 南大門 眼鏡通り 4号線 会賢駅 5番出口 価格と速さを最優先 30分〜1時間 フレーム込み3万〜10万ウォン台
② 狎鴎亭・道山 HAUS DOSAN 水仁盆唐線 狎鴎亭ロデオ駅 ブランドと空間を楽しむ 1〜2時間(見学込み) フレーム20万ウォン台〜
③ 聖水 YUN/Blue Elephant 2号線 聖水駅 工程を見たい、軽い一本 30分〜1時間 YUNは一体価格、Blue Elephantは3万〜5万ウォン台
各店の公式情報と報道(2025年11月〜2026年9月)をもとに作成

三つのコースは地下鉄で結べる。午前に南大門で実用の一本を作り、午後に聖水か道山を回る組み方が、時間のロスが少ない。免税手続きは店ごとに扱いが違うので、Tax Refund表示を確認してからパスポートを出すとよい。

地図で見る — おすすめの場所とGoogleの評価

評価と件数は2026年9月4日にGoogleマップで確認したもの。変わることがあるので、行く前にリンク先で最新を確認してほしい。

よくある質問

処方箋がなくても作れますか

作れます。店内の眼鏡士が検眼を行います。処方箋があれば検眼が短縮され、より速く仕上がります。

本当に1時間で受け取れますか

一般的な単焦点レンズであれば30分〜1時間が目安です。高度数、強い乱視、累進レンズ、調光レンズは当日が難しいことがあります。

どれくらい安いのですか

チェーン店ではレンズ1万ウォン前後から、フレーム込みで3万〜10万ウォン台が中心です。米国平均は200〜300ドルとされています。

免税は使えますか

Tax Refund表示のある店でパスポートを提示すれば、店頭での即時還付に対応する店が多いです。条件は店ごとに確認してください。

英語や日本語は通じますか

明洞など観光地の店は外国語対応の店が多く、予約プラットフォーム経由なら言語の心配はほぼありません。

南大門と聖水、初めてならどちらがいいですか

価格と速さなら南大門、工程を見ながら一本作りたいなら聖水のYUNが分かりやすいです。ブランドの空間を楽しむ目的なら道山のHAUS DOSANです。

K眼鏡ツアーの所要時間はどれくらいですか

1コースなら検眼から受け取りまで30分〜1時間が目安です。3コースをすべて回る場合、移動を含めて半日を見ておくと余裕があります。

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