- 明洞には政府公認の民間両替所が狭いエリアに密集しています。
- 日本ではウォンはマイナー通貨扱いで、在庫コストが上乗せされます。
- 韓国はキャッシュレス決済比率が9割超とされる、世界有数のカード社会です。


両替で失う金額の大半は、為替レートではなく場所で決まります。
同じ日、同じ10万円でも、明洞の両替所と日本の空港では1万円以上の差が出ます。レートが動いたからではありません。どこで替えたかだけの違いです。
そして有利不利の順位は、ここ数年ほとんど変わっていません。数字を覚えても次の旅行では合いませんが、この順位はずっと使えます。
1. 明洞の両替所が韓国で一番得な理由
明洞には政府公認の民間両替所が狭いエリアに密集しています。日本人観光客の両替需要が集中するため、競争でレートが極限まで良くなる仕組みです。
2026年7月下旬の調査例では、市場レート100円=約908ウォンに対し、明洞の優良店は約905ウォンでした。差はわずか0.4%ほどで、手数料は基本的にレートに込みです。
比較のコツは簡単です。店頭の電光掲示板で「JPY 100」の数字を見比べ、大きい店を選ぶだけです。「수수료 없음(手数料なし)」の表示と、パスポート持参もお忘れなく。
ソウル在住者の体感では、有名店同士の差は1万円で数十円程度です。行列の短い店を選んでも大きくは損しません。
2. 日本の銀行・空港両替が一番損な理由
日本ではウォンはマイナー通貨扱いで、在庫コストが上乗せされます。そのため同じ調査日で、成田空港は100円=約800ウォンでした。
市場レートとの差は約12%。関西空港は約792ウォンと、さらに悪い数字でした。日本の銀行窓口も、おおむね同水準かそれ以下です。
仁川空港は100円=約845ウォン(差約7%)で、日本よりはマシです。到着日の交通費だけ仁川で替え、残りは明洞が定石です。


3. 2026年のカード事情とプリペイドカード
韓国はキャッシュレス決済比率が9割超とされる、世界有数のカード社会です。コンビニもカフェもタクシーも、クレジットカードでほぼ困りません。
ただし日本のカードは海外事務手数料が2〜3%台かかるものが多いです。そこで人気なのが、旅行用プリペイドカードです。
| カード | 特徴 |
| WOWPASS | 韓国到着後に無人機で発行。日本円札でチャージでき、T-money機能も内蔵。 |
| Wise | 日本で発行可。市場レートに近い換算で、今回の調査例では100円=約900ウォン。 |
| Revolut | 日本で発行可。アプリで円からウォンへ両替して使う方式。 |
| Travel Wallet等 | 韓国系の旅行プリペイド。日本からの利用条件は変動があるため要確認。 |
WOWPASSの同日レートは100円=約893ウォンで、市場比約1.7%の差でした。明洞の両替所には及びませんが、空港や日本よりずっと有利です。
4. 10万円両替シミュレーション
2026年7月下旬の調査例をもとに、10万円を替えた場合を比べます。レートは日々動くため、あくまで目安としてご覧ください。
| 両替方法 | 明洞との差 | 10万円あたりの差額 |
| 明洞の優良両替所 | 基準(最も有利) | — |
| WOWPASS | 約1%不利 | 約1万2,000ウォン |
| 仁川空港の両替所 | 約7%不利 | 約6万ウォン |
| 成田・関空の両替所 | 約12〜13%不利 | 約10万〜11万ウォン |
為替レートは毎日動きます。数字そのものを覚えても、次の旅行では合いません。覚えておくべきはこの「差」のほうです。順位と差の大きさは、ここ数年ほとんど変わっていません。
10万円を両替する場合、明洞と日本の空港の間には1万ウォン札10枚分ほどの差が出ます。1回の食事どころではありません。実際のレートは出発前にご確認ください。
最良の明洞と最悪の日本の空港では、差が約10万ウォン。日本円にして1万円以上、ホテル1泊分が消える計算です。
5. ソウルで現金は結局いくら必要?
2026年のソウルは、観光の範囲ならほぼカードで完結します。現金が要るのは市場や屋台、一部の小さな食堂くらいです。
T-moneyカードのチャージが原則現金という点だけ注意です。WOWPASSならT-money内蔵なので、この悩みも減ります。
目安は2泊3日で1〜2万円分。使い切れる額だけ替えるのが、再両替の損を防ぐコツです。
- レートの良さは明洞>プリペイドカード>仁川空港>日本の銀行・空港
- 日本の空港両替は市場レート比で1割以上損な例も
- 10万円両替なら最良と最悪で1万円以上の差
- 支払いはカード中心、現金は2泊3日で1〜2万円分が目安
- 到着日の分だけ仁川で替え、残りは明洞でまとめてが定石
為替は毎日動きますが、両替所の有利不利の順序は動きません。覚えておく価値があるのはレートではなく順序のほうです。
よくある質問
日本円の現金はいくら持っていけばいいですか?
2泊3日なら1〜2万円分が目安です。ソウルの観光範囲はほぼカードで完結し、現金が要るのは市場や屋台、一部の小さな食堂、そしてT-moneyのチャージくらいです。使い切れる額だけ替えるのが、帰国時の再両替で二重に損をしないコツです。
仁川空港では両替しない方がいいですか?
全額替えるのは損ですが、ゼロもおすすめしません。仁川は市場レート比で約7%不利ですが、日本の空港(約12〜13%不利)よりはるかにマシです。市内までの交通費として2〜3万ウォンだけ替え、残りは明洞でまとめるのが定石です。
明洞の両替所はどう選びますか?パスポートは必要ですか?
店頭の電光掲示板で「JPY 100」の数字を見比べ、大きい店を選ぶだけです。「수수료 없음(手数料なし)」の表示も確認してください。パスポートは必須で、店側に確認義務があります。有名店同士の差は1万円あたり数十円程度なので、行列の短い店で構いません。
WOWPASSと明洞の両替所、どちらが得ですか?
レート自体は明洞が上です。2026年7月下旬の調査例では明洞が100円=約905ウォン、WOWPASSが約893ウォンで、10万円あたり約1万2,000ウォンの差でした。ただしWOWPASSはT-money機能を内蔵しているため、チャージ用の現金を残しておく必要がなくなります。
カード払いで「日本円で決済しますか」と聞かれたら?
必ずウォン建てを選んでください。円建てを選ぶとDCC(動的通貨換算)になり、加盟店側の決済会社が決めたレートに数%上乗せされるのが一般的です。両替所を選び直すより、この一手の方が効きます。