- 気象庁の平年値(1991〜2020年)だ。
- 9月のソウルは、日中はまだ半袖でいける。平均最高26.
- 10月がいちばん難しい。朝10℃、昼20℃、夜12℃。

ソウルの秋の服装で失敗する人は、気温を読み違えたのではない。ひとつの気温に合わせて服を選んだから失敗する。
10月のソウルは、平年で日中20.2℃、朝晩10.6℃。同じ一日のなかで10度近く動く。半袖で歩けた昼と、上着なしでは立っていられない夜が、同じ日付のなかに入っている。
つまり必要なのは「厚い服」ではなく「脱げる服」だ。以下、9月下旬から11月にかけて、ソウルで実際にどう着るかを気温の数字から組み立てる。
目次
1. 数字で見るソウルの秋
2. 9月下旬|まだ夏の終わり
3. 10月|1日のなかに二つの季節
4. 実際に何を持っていくか
5. 靴|1日15,000歩を前提に
6. 足りなければ現地で買える
7. よくある質問
1. 数字で見るソウルの秋

| 月 | 平均気温 | 平均最高 | 平均最低 | 1日の差 |
| 9月 | 21.6℃ | 26.2℃ | 17.7℃ | 8.5℃ |
| 10月 | 15.0℃ | 20.2℃ | 10.6℃ | 9.6℃ |
| 11月 | 7.5℃ | 11.9℃ | 3.5℃ | 8.4℃ |
気象庁の平年値(1991〜2020年)だ。注目すべきは右端の列で、1日の寒暖差がいちばん大きいのは10月。9月の8.5℃より、10月の9.6℃のほうが体にこたえる。理由は単純で、10月は朝の絶対値が10℃前後まで落ちるからだ。
11月に入ると平均最低が3.5℃。日本の東京よりはっきり寒く、台北や香港から来る人にとっては別世界になる。10月下旬を境に、必要なのは「羽織り」から「防寒」に変わると考えていい。
2. 9月下旬|まだ夏の終わり
9月のソウルは、日中はまだ半袖でいける。平均最高26.2℃は、歩き回れば汗をかく温度だ。地下鉄と店内は冷房が効いている。
この時期の正解は「半袖+薄い長袖の羽織り」。カーディガンでも薄手のシャツでもいい。昼は腕にかけて歩き、日が落ちたら着る。それだけで9月は足りる。
秋夕連休(2026年は9月24〜27日)に来る人は、この装備で問題ない。ただし宮殿は無料開放で人が出るぶん、屋外にいる時間が長くなる。日差し対策はまだ必要だ。
3. 10月|1日のなかに二つの季節
10月がいちばん難しい。朝10℃、昼20℃、夜12℃。同じ服で通そうとすると、必ずどこかで無理が出る。
実務的な解は3層だ。①肌に近い薄手の長袖、②中間にシャツかスウェット、③風を止める軽いアウター。この三つで、朝から夜まで着脱だけで対応できる。厚手のコート1枚より、薄い3枚のほうがソウルの10月には合う。
中旬を過ぎたら、ストールかマフラーを1枚。ソウルの寒さは風で来る。漢江沿いと南山の上は、市街地より体感で2〜3度低い。
4. 実際に何を持っていくか

| 時期 | 上 | 外 | 足元 |
| 9月中旬〜下旬 | 半袖 | 薄手の長袖1枚 | スニーカー |
| 10月上旬〜中旬 | 薄手の長袖 | シャツ+軽いアウター | スニーカー |
| 10月下旬〜11月 | 長袖+中間着 | 風を通さないアウター | 靴下は厚めに |
荷物を減らしたいなら、色を合わせて重ねられるものを選ぶこと。ソウルの街は写真を撮る機会が多く、3枚重ねが3枚とも別方向の色だと、どの写真も落ち着かない。
雨は9月より10月のほうが少ない。折りたたみ傘は1本あれば足りる。
5. 靴|1日15,000歩を前提に
服より重要なのが靴だ。1日1エリアで組んだ旅程でも、実際には1日1万5千歩前後になる。
ソウルは坂が多い。北村も南山も梨泰院も、地図では平らに見えて実際は斜面だ。宮殿の敷地は砂利で、歩幅が乱れる。履き慣れたスニーカーが唯一の正解で、新品のブーツやローファーを持ってくると、2日目の夜に後悔することになる。
靴下は日数分より1足多く。10月下旬以降は薄い靴下だと足先から冷える。
6. 足りなければ現地で買える

寒さを読み違えても、ソウルでは簡単に補える。ユニクロは市内の主要駅にあり、ダイソーではストールや手袋、使い捨てカイロが数千ウォンで買える。
カイロ(핫팩/ハッパク)はコンビニでも売っている。11月に屋外のイベントへ行くなら、これを2枚ポケットに入れておくだけで体感がかなり変わる。
単純な目安。9月は「半袖+羽織り1枚」、10月は「3層」、11月は「アウターを冬物に」。迷ったら、現地の人が何を着ているかを地下鉄で見てください。ソウルの人は寒さに対して合理的で、判断はだいたい正しいです。
まとめ
・失敗の原因は寒暖差。10月の日較差は平年で9.6℃
・9月下旬は「半袖+薄い羽織り」で足りる
・10月は3層(薄い長袖/シャツ/風を止めるアウター)
・10月中旬以降はストールを1枚。漢江と南山は体感が2〜3度低い
・靴は履き慣れたスニーカー一択。1日1万5千歩を想定する
・足りなければユニクロとダイソーで現地調達できる
よくある質問
9月末のソウルはまだ暑いですか
日中は暑いです。平年の9月の平均最高は26.2℃で、歩き回れば汗をかきます。ただし朝晩は17℃台まで下がるので、薄い羽織りは必要です。
10月にコートは必要ですか
上旬から中旬は不要です。下旬に入ると朝の気温が10℃を切る日が出てくるので、風を通さないアウターがあると安心です。厚手のコートは11月からで十分です。
傘は持っていくべきですか
折りたたみを1本。ソウルの秋は雨が少なく、9月より10月のほうがさらに降りません。
日較差というのは実際どう感じますか
昼は腕まくりをして歩き、日が落ちた瞬間に上着を探す、という感覚です。10月のソウルでは、これが毎日起こります。
現地で服を買い足せますか
買えます。ユニクロは主要駅に入っており、ダイソーではストールや手袋、使い捨てカイロが安く手に入ります。コンビニでもカイロを売っています。
本記事の気温は気象庁(韓国)のソウル地点 平年値1991〜2020年に基づきます(2026年8月11日時点)。実際の天候は年により変動します。
参照:気象庁 気象資料開放ポータル 気候平年値(1991〜2020)。写真:Wikimedia Commons