- ソウルは連休のあいだ、人口がごっそり減る。
- 銀行は連休中ずっと閉まる。両替が必要なら、連休に入る前日の9月23日(水)までに済ませること。
- ここが秋夕にソウルにいる最大の利点だ。景福宮・昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮の4大宮と宗廟は、秋夕連休のあいだ無料開放されるのが毎年の慣例になっている。

2026年の秋夕(チュソク)は9月25日(金)。連休は9月24日(木)から27日(日)までの4日間になる。
この時期にソウルへ来る旅行者は、たいてい二つのうちどちらかを経験する。ひとつは「街が空いていて快適だった」。もうひとつは「行きたかった店が全部閉まっていた」。分かれ目は運ではなく、何が閉まって何が開くかを事前に知っていたかどうかだ。
秋夕は日本のお盆に近い。人は地方へ帰り、個人商店は看板を下ろす。だがその同じ日に、ふだん有料の宮殿が無料で開く。閉まるものと開くものが同時に起きる4日間だと思って組み立てるといい。
目次
1. 2026年の日程と、街の空気
2. 閉まるもの|銀行・大型店・個人商店
3. 開くもの|宮殿が無料になる4日間
4. 食事|どこで食べるか
5. 医療|病院と薬局はどうなるか
6. 移動|KTXと空港
7. よくある質問
1. 2026年の日程と、街の空気
| 日付 | 曜日 | 位置づけ |
| 9月24日 | 木 | 秋夕前日(移動のピーク) |
| 9月25日 | 金 | 秋夕当日(最も休みが多い) |
| 9月26日 | 土 | 秋夕翌日 |
| 9月27日 | 日 | 日曜(Uターンのピーク) |
ソウルは連休のあいだ、人口がごっそり減る。地方に実家がある人が帰省するからだ。つまり市内の道路と地下鉄はむしろ空く。混むのは高速道路とKTX、そして空港である。
いちばん静かなのは25日(金)の午前。逆に、27日(日)の午後はUターンで駅も空港も混む。この日に帰国便を取っているなら、空港へは通常より1時間早く出るつもりでいてほしい。

2. 閉まるもの|銀行・大型店・個人商店
銀行は連休中ずっと閉まる。両替が必要なら、連休に入る前日の9月23日(水)までに済ませること。ATMは動くが、外貨の両替はできない。空港の両替所は連休中も開いているものの、レートは市内より不利になりやすい。
大型スーパーと百貨店は、秋夕当日(25日)に休むのが通例。イーマート、ホームプラス、主要百貨店はこの日を休業日にしてきた。年によって店舗ごとに違うので、目当ての店があるなら公式サイトで当日の営業を確認してほしい。
個人経営の飲食店は、当日と前後にかなりの数が閉まる。広蔵市場のような伝統市場も、店主が地方に帰るぶん空きが出る。「行きたい店リスト」を作っているなら、25日は諦めて24日か26日に回すのが現実的だ。
3. 開くもの|宮殿が無料になる4日間
ここが秋夕にソウルにいる最大の利点だ。景福宮・昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮の4大宮と宗廟は、秋夕連休のあいだ無料開放されるのが毎年の慣例になっている。朝鮮王陵も同様だ。ふだん3,000ウォンを払う場所が、この4日間だけ誰でも入れる。
ただし2026年の正式な発表は9月中旬になる見込みで、対象日と時間は年ごとに少し違う。旅程を組む際は、国家遺産庁の告知を9月に入ってから一度確認してほしい。宮殿を軸に4日間を組む方法は別記事にまとめている。
ほかに開いているもの。コンビニ(24時間)、地下鉄とバス(通常運行)、明洞・弘大・東大門などの観光商圏、大型フランチャイズのカフェ、百貨店の食品売り場(当日以外)、空港。南山やソウルの森のような屋外は当然そのまま使える。
4. 食事|どこで食べるか

秋夕当日の食事は、ホテルの朝食、フランチャイズ、観光商圏の3択と考えておくと外さない。明洞や弘大の店は観光客が客層なので、この日も開けている店が多い。逆に、地元の人が通う住宅街の食堂は静かになる。
この時期にしか出会えないものもある。松片(ソンピョン)は秋夕の餅で、市場やスーパー、パン屋でも並ぶ。ジョン(チヂミ状の惣菜)も同じだ。せっかくなら、閉まった店を嘆くより、この季節の棚を見に行くほうが面白い。
韓国の食堂での作法は連休でも変わらないが、混雑した店では相席を頼まれることがある。
5. 医療|病院と薬局はどうなるか
ここは知らないと困る。一般の病院と薬局は連休中、多くが閉まる。ただし救急室(응급실)は24時間動いており、地域ごとに「当番」の病院と薬局が指定される。
探し方は二つ。電話129(救急医療情報センター)に問い合わせるか、ソウル市の120ダサンコールセンターにかける。どちらも外国語対応がある。旅行者向けには1330(韓国観光公社の観光通訳案内)も使える。
持病の薬がある人は、連休前に手当てしておくこと。韓国の薬局で買えるものを先に読んでおくと、当日の判断が早くなる。
6. 移動|KTXと空港

この連休に地方へ出るのは、正直おすすめしない。KTXの指定席は帰省客で早々に埋まり、高速道路は通常の倍近い時間がかかる。釜山や慶州を考えているなら、日程を連休の外にずらすか、今回はソウルに集中するほうがいい。
市内の移動は逆に楽になる。地下鉄もバスも通常どおり動き、道路は空く。タクシーも拾いやすい。交通カードはふだんどおり使える。
空港だけは別だ。24日と27日は出入国のピークと帰省のピークが重なる。フライトの3時間前ではなく、3時間半前に着くつもりで逆算してほしい。
秋夕連休にソウルへ来ること自体は、悪い選択ではありません。市内は空き、宮殿は無料、街は静かです。困るのは「ふだんどおりに動けると思っていた場合」だけ。銀行を24日までに済ませ、25日の食事だけ先に決めておけば、むしろ得の多い4日間になります。
まとめ
・2026年の秋夕は9月25日(金)、連休は24日(木)〜27日(日)
・銀行は連休中ずっと休み。両替は9月23日(水)までに
・大型スーパーと百貨店は当日(25日)休業が通例
・4大宮と宗廟は連休中の無料開放が毎年の慣例。正式発表は9月中旬
・病院と薬局は当番制。129または120で確認できる
・地方へのKTXは避ける。空港へは通常より30分早く出る
よくある質問
秋夕の連休にソウルへ行くのは避けたほうがいいですか
避ける必要はありません。市内はむしろ空き、宮殿は無料開放されます。ただし銀行が閉まり、個人商店の休業が増えるので、両替と食事の計画だけは先に立ててください。
両替はどうすればいいですか
9月23日(水)までに銀行または市内の両替所で済ませるのが確実です。9月24日はすでに連休初日で、銀行は開いていません。連休中も空港の両替所は開いていますが、レートは市内より不利になりがちです。
秋夕当日に開いている食事の場所は
ホテルのレストラン、大型フランチャイズ、そして明洞・弘大・東大門など観光客向けの商圏の店は開いていることが多いです。コンビニは24時間営業です。
宮殿の無料開放は必ず行われますか
毎年の慣例として行われていますが、対象日と時間は年により異なります。2026年の内容は9月中旬に国家遺産庁から発表される見込みなので、旅程を固める前に確認してください。
連休中に体調を崩したらどうすればいいですか
救急室は24時間動いています。当番の病院と薬局は、電話129(救急医療情報センター)またはソウル市の120で案内を受けられます。旅行者向けの1330でも相談できます。
本記事は2026年8月11日時点の情報です。休業日と無料開放の日程は、各機関の正式発表により変わる場合があります。
参照:2026年公休日日程(秋夕 9月24〜27日)/国家遺産庁 宮陵遺跡本部(過年度の連休無料開放事例)/各流通企業の休業日案内/救急医療情報センター129・ソウル市120。写真:Wikimedia Commons