- 対象は外国人旅行者。韓国での滞在が6か月未満であることが基本条件になる。
- いちばん楽なのがこれだ。レジでパスポートを見せると、その場で税抜き相当額を引いてくれる。
- 1回100万ウォン以上の買い物や、即時還付に対応していない店での購入は、空港で受け取ることになる。


韓国の税金還付(タックスリファンド)でいちばん誤解されているのは、還付率だ。「10%戻る」と書いてあるが、実際に手元に来るのは5〜7%前後である。
仕組みはこうだ。韓国の付加価値税は10%。ただし還付を代行する会社が手数料を取るので、その差が消える。これを知らずに空港で受け取ると、必ず「思ったより少ない」と感じることになる。
そのうえで、韓国の還付には店で引いてもらう方式(即時還付)と、空港で受け取る方式(事後還付)の2つがある。どちらを使うかは金額で決まる。順に見ていく。
目次
1. まず前提|誰が、いくらから
2. 即時還付|店で引いてもらう
3. 事後還付|空港で受け取る
4. 時間の見積もり
5. いくら戻るのか、実際のところ
6. よくある失敗
7. よくある質問
1. まず前提|誰が、いくらから
対象は外国人旅行者。韓国での滞在が6か月未満であることが基本条件になる。
最低購入額は1回の会計につき15,000ウォン。以前は30,000ウォンだったが、2024年から引き下げられた。この変更を反映していない案内がまだ多いので、古い情報に引きずられないでほしい。
還付の対象になるのは「TAX FREE」「TAX REFUND」の表示がある加盟店だけ。コンビニやチェーンのカフェは対象外だが、オリーブヤングや百貨店、明洞の主要な店はほぼ対応している。
購入した品物は購入日から3か月以内に韓国の外へ持ち出す必要がある。使い切ってしまう化粧品や食品を還付対象にするときは、この点に注意したい。
2. 即時還付|店で引いてもらう
いちばん楽なのがこれだ。レジでパスポートを見せると、その場で税抜き相当額を引いてくれる。空港での手続きは要らない。

| 項目 | 条件 |
| 1回の購入 | 100万ウォン未満 |
| 滞在中の合計 | 500万ウォン以下 |
| 必要なもの | パスポート原本 |
| 空港での手続き | 原則不要 |
2024年から限度額が2倍に引き上げられ、1回50万ウォン・合計250万ウォンだったものが、1回100万ウォン・合計500万ウォンになった。ふつうの旅行の買い物なら、この枠で足りる。
注意点はひとつ。合計500万ウォンは滞在期間を通じた累計だ。何店舗で買っても加算される。枠を超えると、その分は事後還付に回る。

3. 事後還付|空港で受け取る
1回100万ウォン以上の買い物や、即時還付に対応していない店での購入は、空港で受け取ることになる。手順は決まっている。
①チェックイン前に税関へ。購入した品物、レシート(還付伝票)、パスポート、搭乗券を持って、出発ロビーの税関申告カウンターかキオスクへ行く。高額な単品は、係官が現物を確認する。
②荷物を預ける。確認が済んでから預け入れる。順番を逆にすると、品物を出せなくなる。
③出国審査を通ってから、制限区域内の還付カウンターで受け取る。現金かカードを選べる。
この順番を守れないと還付は受けられない。荷物を先に預けてしまうのが、いちばん多い失敗だ。
4. 時間の見積もり
繁忙期の仁川空港では、税関の確認と還付カウンターで合計30〜60分を見ておきたい。秋夕連休の前後や10月の連休は、これがさらに伸びる。
フライトの3時間前に着く計画なら、還付がある日は3時間半前にしておく。空港に着いてから慌てるより、宿を30分早く出るほうが安い。
市内の還付カウンターという選択肢もあります。明洞などの繁華街には還付代行会社の窓口があり、出国前に現金で受け取れます。ただしクレジットカードを保証として登録し、期限内に税関で反出確認を済ませないと、あとからカードに請求されます。空港での時間を節約できる反面、手続きを忘れると損をします。
5. いくら戻るのか、実際のところ
ここが冒頭の話に戻る。付加価値税は10%だが、還付会社の手数料が引かれるため、実際の受取額は購入額のおおむね5〜7%になる。金額が小さいほど手数料の比率は高くなる。
つまり、15,000ウォンの買い物で戻るのは1,000ウォン前後。これを受け取るために空港で30分並ぶのは、割に合わないこともある。小額は即時還付の店でまとめ、空港での手続きは高額品だけにするのが賢い。
逆に言えば、化粧品をまとめ買いするなら差は大きい。買い物を3日目までに済ませるという原則は、この点でも効いてくる。
6. よくある失敗
1. 荷物を先に預けた。税関の確認前にスーツケースへ入れて預けてしまうと、現物を見せられず還付できない。
2. レシートを捨てた。還付には専用の伝票かレシートが要る。会計時に「タックスリファンド」と伝えて発行してもらう。
3. 免税店と混同した。空港や市内の「免税店(Duty Free)」は最初から税が入っていない店で、還付とは別の制度だ。ここで買ったものに還付手続きは要らない。
4. 使ってしまった。還付対象の品物は未使用のまま持ち出すのが原則。旅行中に開けてしまうと、確認で止められることがある。
まとめ
・最低購入額は1回15,000ウォン(2024年に30,000ウォンから引き下げ)
・即時還付は1回100万ウォン未満、滞在中の合計500万ウォンまで
・それを超えるぶんは空港で事後還付
・空港の順番は「税関 → 荷物を預ける → 出国審査 → 還付カウンター」
・実際の受取額は購入額の5〜7%程度。10%そのままではない
・還付がある日は、空港へ通常より30分早く
よくある質問
最低いくらから還付されますか
1回の会計につき15,000ウォンからです。2024年に30,000ウォンから引き下げられました。
即時還付と空港での還付、どちらが得ですか
手取りはほぼ同じですが、即時還付のほうが時間を使いません。1回100万ウォン未満なら店で引いてもらうのが基本です。
本当に10%戻ってきますか
戻りません。付加価値税は10%ですが、還付代行の手数料が引かれるため、実際は購入額の5〜7%程度です。
空港での手続きにどれくらいかかりますか
繁忙期で30〜60分を見ておいてください。連休前後はさらに伸びます。
免税店で買ったものも還付できますか
できません。免税店(Duty Free)は最初から税が含まれていない販売なので、還付手続きの対象外です。
本記事は2026年8月11日時点の情報です。最低金額と限度額は制度改正により変わる場合があります。
参照:韓国 企画財政部の事後免税店 還付限度引き上げ発表(1回100万ウォン・合計500万ウォン、最低基準15,000ウォン)/関税庁の出国時 還付手続き案内/各還付代行会社の案内。写真:Wikimedia Commons