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韓国のタックスリファンド|即時還付と空港還付どちらが得か

3行まとめ
  • 対象は外国人旅行者。韓国での滞在が6か月未満であることが基本条件になる。
  • いちばん楽なのがこれだ。レジでパスポートを見せると、その場で税抜き相当額を引いてくれる。
  • 1回100万ウォン以上の買い物や、即時還付に対応していない店での購入は、空港で受け取ることになる。
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仁川国際空港の出発ロビーとチェックインカウンター
仁川空港の出発ロビー。税金還付の勝負は、実はここに来る前に決まっている。 | Photo: Kanchi1979 / Wikimedia Commons (CC BY 2.5)

韓国の税金還付(タックスリファンド)でいちばん誤解されているのは、還付率だ。「10%戻る」と書いてあるが、実際に手元に来るのは5〜7%前後である。

仕組みはこうだ。韓国の付加価値税は10%。ただし還付を代行する会社が手数料を取るので、その差が消える。これを知らずに空港で受け取ると、必ず「思ったより少ない」と感じることになる。

そのうえで、韓国の還付には店で引いてもらう方式(即時還付)と、空港で受け取る方式(事後還付)の2つがある。どちらを使うかは金額で決まる。順に見ていく。

1. まず前提|誰が、いくらから

対象は外国人旅行者。韓国での滞在が6か月未満であることが基本条件になる。

最低購入額は1回の会計につき15,000ウォン。以前は30,000ウォンだったが、2024年から引き下げられた。この変更を反映していない案内がまだ多いので、古い情報に引きずられないでほしい。

還付の対象になるのは「TAX FREE」「TAX REFUND」の表示がある加盟店だけ。コンビニやチェーンのカフェは対象外だが、オリーブヤングや百貨店、明洞の主要な店はほぼ対応している。

購入した品物は購入日から3か月以内に韓国の外へ持ち出す必要がある。使い切ってしまう化粧品や食品を還付対象にするときは、この点に注意したい。

2. 即時還付|店で引いてもらう

いちばん楽なのがこれだ。レジでパスポートを見せると、その場で税抜き相当額を引いてくれる。空港での手続きは要らない。

韓国のタックスリファンドの限度額が2024年に2倍になったことと、名目10%に対して実際の受取額が5〜7%であることを示したグラフ
2024年に限度額は2倍になった。一方で、手元に残るのは名目の10%ではない。
項目 条件
1回の購入 100万ウォン未満
滞在中の合計 500万ウォン以下
必要なもの パスポート原本
空港での手続き 原則不要
2. 即時還付|店で引いてもらう本文の表を図に整理項目条件1回の購入100万ウォン未満滞在中の合計500万ウォン以下必要なものパスポート原本
2. 即時還付|店で引いてもらう — 本文の表を図に整理

2024年から限度額が2倍に引き上げられ、1回50万ウォン・合計250万ウォンだったものが、1回100万ウォン・合計500万ウォンになった。ふつうの旅行の買い物なら、この枠で足りる。

注意点はひとつ。合計500万ウォンは滞在期間を通じた累計だ。何店舗で買っても加算される。枠を超えると、その分は事後還付に回る。

ソウル・明洞の商店街
明洞の路面店。TAX FREEの表示がある店なら、レジで税を引いてもらえる。 | Photo: Noulovanarderso / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

3. 事後還付|空港で受け取る

1回100万ウォン以上の買い物や、即時還付に対応していない店での購入は、空港で受け取ることになる。手順は決まっている。

①チェックイン前に税関へ。購入した品物、レシート(還付伝票)、パスポート、搭乗券を持って、出発ロビーの税関申告カウンターかキオスクへ行く。高額な単品は、係官が現物を確認する。
②荷物を預ける。確認が済んでから預け入れる。順番を逆にすると、品物を出せなくなる。
③出国審査を通ってから、制限区域内の還付カウンターで受け取る。現金かカードを選べる。

この順番を守れないと還付は受けられない。荷物を先に預けてしまうのが、いちばん多い失敗だ。

4. 時間の見積もり

繁忙期の仁川空港では、税関の確認と還付カウンターで合計30〜60分を見ておきたい。秋夕連休の前後や10月の連休は、これがさらに伸びる。

フライトの3時間前に着く計画なら、還付がある日は3時間半前にしておく。空港に着いてから慌てるより、宿を30分早く出るほうが安い。

市内の還付カウンターという選択肢もあります。明洞などの繁華街には還付代行会社の窓口があり、出国前に現金で受け取れます。ただしクレジットカードを保証として登録し、期限内に税関で反出確認を済ませないと、あとからカードに請求されます。空港での時間を節約できる反面、手続きを忘れると損をします。

5. いくら戻るのか、実際のところ

ここが冒頭の話に戻る。付加価値税は10%だが、還付会社の手数料が引かれるため、実際の受取額は購入額のおおむね5〜7%になる。金額が小さいほど手数料の比率は高くなる。

つまり、15,000ウォンの買い物で戻るのは1,000ウォン前後。これを受け取るために空港で30分並ぶのは、割に合わないこともある。小額は即時還付の店でまとめ、空港での手続きは高額品だけにするのが賢い。

逆に言えば、化粧品をまとめ買いするなら差は大きい。買い物を3日目までに済ませるという原則は、この点でも効いてくる。

6. よくある失敗

1. 荷物を先に預けた。税関の確認前にスーツケースへ入れて預けてしまうと、現物を見せられず還付できない。

2. レシートを捨てた。還付には専用の伝票かレシートが要る。会計時に「タックスリファンド」と伝えて発行してもらう。

3. 免税店と混同した。空港や市内の「免税店(Duty Free)」は最初から税が入っていない店で、還付とは別の制度だ。ここで買ったものに還付手続きは要らない。

4. 使ってしまった。還付対象の品物は未使用のまま持ち出すのが原則。旅行中に開けてしまうと、確認で止められることがある。

まとめ

・最低購入額は1回15,000ウォン(2024年に30,000ウォンから引き下げ)
・即時還付は1回100万ウォン未満、滞在中の合計500万ウォンまで
・それを超えるぶんは空港で事後還付
・空港の順番は「税関 → 荷物を預ける → 出国審査 → 還付カウンター」
・実際の受取額は購入額の5〜7%程度。10%そのままではない
・還付がある日は、空港へ通常より30分早く

よくある質問

最低いくらから還付されますか

1回の会計につき15,000ウォンからです。2024年に30,000ウォンから引き下げられました。

即時還付と空港での還付、どちらが得ですか

手取りはほぼ同じですが、即時還付のほうが時間を使いません。1回100万ウォン未満なら店で引いてもらうのが基本です。

本当に10%戻ってきますか

戻りません。付加価値税は10%ですが、還付代行の手数料が引かれるため、実際は購入額の5〜7%程度です。

空港での手続きにどれくらいかかりますか

繁忙期で30〜60分を見ておいてください。連休前後はさらに伸びます。

免税店で買ったものも還付できますか

できません。免税店(Duty Free)は最初から税が含まれていない販売なので、還付手続きの対象外です。

本記事は2026年8月11日時点の情報です。最低金額と限度額は制度改正により変わる場合があります。
参照:韓国 企画財政部の事後免税店 還付限度引き上げ発表(1回100万ウォン・合計500万ウォン、最低基準15,000ウォン)/関税庁の出国時 還付手続き案内/各還付代行会社の案内。写真:Wikimedia Commons

確認先
この記事の内容は下記の公式情報を確認して整理しています。制度は変更されることがあるため、出発前に原文をご確認ください。
· 韓国観光公社公式サイト
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