- 韓国の薬局は「약국(ヤックク)」と書かれた緑十字の看板が目印です。
- 韓国では、国が指定した「安全常備医薬品(안전상비의약품)」に限り、コンビニで24時間買えます。
- 日本の商品名を言っても、韓国の薬剤師には伝わらないことがほとんどです。

薬は、商品名が国境を越えられません。越えられるのは成分名です。
日本でいつも飲んでいる薬の名前を韓国の薬剤師に言っても、ほとんど通じません。一方でアセトアミノフェンやイブプロフェンといった成分名は世界共通で、そのまま通じます。旅先の薬局で困るかどうかは、この一点で決まります。
ただし同じ成分でも1錠あたりの量や配合が違います。だから成分名は「同じ薬」を指す言葉ではなく、「近い薬」を探す手がかりです。
本記事は一般的な情報の整理であり、医療アドバイスではありません。同じ成分でも含有量や配合が異なるため、製品の同等性を保証するものではありません。持病・妊娠中・服用中の薬がある方は特に、購入前に必ず薬剤師や医師にご相談ください。用法・用量は製品の説明と薬剤師の指示に従ってください。

1. 韓国の薬局(약국)の基本
韓国の薬局は「약국(ヤックク)」と書かれた緑十字の看板が目印です。明洞や弘大などの繁華街、駅前、病院のそばに多くあります。
営業時間は平日の日中が中心で、店舗によって異なります。夜間や日曜は閉まる店が多い一方、一部地域には深夜まで開く「公共深夜薬局」もあります。
日本と同じく、処方箋(처방전)が必要な薬と、そのまま買える一般薬に分かれています。頭痛薬やかぜ薬などの一般薬は、カウンターで薬剤師に相談して購入する形が基本です。
迷ったら症状を伝えるだけでも大丈夫です。翻訳アプリの画面を見せながら、薬剤師に相談してみてください。
2. 夜間・休日はコンビニの「安全常備薬」
韓国では、国が指定した「安全常備医薬品(안전상비의약품)」に限り、コンビニで24時間買えます。制度上は13品目で、2026年現在は約11品目が流通しています。
| 分類 | 例 |
| 解熱鎮痛剤 | タイレノール(アセトアミノフェン)、子ども用ブルフェンシロップ(イブプロフェン) |
| かぜ薬 | パンコールA、パンピリンT(総合感冒薬) |
| 消化剤 | ベアゼ、フェスタルなど |
| 湿布 | 冷感パップ、温感湿布 |
1回の購入は1品目につき1箱まで、という制限があります。あくまで応急用と考え、症状が続く場合は薬局や病院で薬剤師・医師に相談しましょう。


3. 「成分名」で探すのが安全な理由
日本の商品名を言っても、韓国の薬剤師には伝わらないことがほとんどです。一方、アセトアミノフェンなどの成分名は世界共通で通じます。
ただし注意点があります。同じ成分でも、1錠あたりの量や配合成分は国や製品で異なります。「成分が近い薬を探す手がかり」であって、「同じ薬」ではありません。
また、日本では市販薬のロキソプロフェンが、韓国では処方箋が必要な製品も多いなど、扱いが違う成分もあります。必ず薬剤師に確認してから購入してください。
4. 症状別・成分名の早見表と韓国語フレーズ
薬局でこの表の成分名(ハングル)を見せれば、話せなくても伝わります。スクリーンショット推奨です。
| 困りごと | 成分名(日本語/英語) | 薬局で見せるハングル |
| 頭痛・発熱 | アセトアミノフェン / acetaminophen | 아세트아미노펜 |
| 頭痛・生理痛 | イブプロフェン / ibuprofen | 이부프로펜 |
| 痛み止め(注) | ロキソプロフェン / loxoprofen ※処方箋が必要な場合あり | 록소프로펜 |
| かぜ | 総合感冒薬(配合は製品差大。症状を伝えて選んでもらう) | 종합감기약 |
| 胃酸・胃痛 | ファモチジン / famotidine | 파모티딘 |
| 食べすぎ・消化不良 | 消化酵素製剤(消化剤) | 소화제 |
| 乗り物酔い | ジメンヒドリナート / dimenhydrinate | 디멘히드리네이트(멀미약) |
| アレルギー・鼻炎 | セチリジン / cetirizine、ロラタジン / loratadine、フェキソフェナジン / fexofenadine | 세티리진 / 로라타딘 / 펙소페나딘 |
声で聞くならこのフレーズが便利です。
「아세트아미노펜 있어요?(アセトアミノペン イッソヨ?)」=アセトアミノフェンはありますか。
成分名の部分を表のハングルに入れ替えれば応用できます。飲み合わせや量は自己判断せず、その場で薬剤師にご相談ください。
薬の名前を調べるにも、営業中の薬局を探すにも通信が要ります。eSIM・SIM・WiFiの比較と、NAVERマップでの探し方を先に押さえておいてください。
5. 日本から持って行くべき薬
毎日飲んでいる処方薬は、旅行日数分を必ず日本から持参してください。同じ薬を韓国で急に手に入れるのは難しいためです。
飲み慣れた頭痛薬や胃薬などの常備薬も、少量持って行くと安心です。個人が自分で使う常識的な量なら、通常は韓国への持ち込みに問題ありません。
ただし向精神薬など一部の薬は規制対象です。処方薬が多い方は、処方内容がわかる書類(お薬手帳や英文の薬剤情報)を用意し、事前に確認しておくと安心です。
- 韓国の薬局は「약국」の緑十字が目印。一般薬は薬剤師に相談して購入
- 夜間・休日はコンビニの安全常備薬(解熱鎮痛剤・かぜ薬・消化剤・湿布)が応急用に
- 探すときは商品名ではなく「成分名」。ハングル表を見せればOK
- ロキソプロフェンなど、日本と扱いが違う成分もあるので薬剤師に確認
- 処方薬と飲み慣れた常備薬は日本から持参が基本
- 迷ったら買わずに相談。症状が続くときは受診を
海外で薬を買うとき、いちばん危ないのは通じないことではなく、通じたと思い込むことです。成分が同じでも用量が違えば別の薬になります。
よくある質問
日曜や夜中に薬が必要になったらどうしますか?
コンビニで買えます。韓国では国が指定した「안전상비의약품(安全常備医薬品)」に限り、コンビニで24時間販売が認められています。解熱鎮痛剤、総合感冒薬、消化剤、湿布の4分野で、2026年現在およそ11品目が流通しています。1品目につき1箱までという制限があるので、あくまで応急用です。
日本の薬の名前を言えば通じますか?
ほとんど通じません。商品名は国ごとに違うためで、代わりに成分名を使ってください。アセトアミノフェンなら「아세트아미노펜」のように、成分名は世界共通です。ハングルの表を薬剤師に見せるのが、韓国語を話さずに済む一番確実な方法です。
同じ成分なら日本と同じ薬と考えていいですか?
いいえ。1錠あたりの含有量や配合されている他の成分が、国や製品によって異なります。成分名はあくまで「近い薬を探す手がかり」です。とくにロキソプロフェンのように、日本では市販でも韓国では処方箋が必要な製品が多い成分もあるので、購入前に必ず薬剤師に確認してください。
薬局で何と言えばいいですか?
「아세트아미노펜 있어요?(アセトアミノペン イッソヨ=アセトアミノフェンはありますか)」で通じます。成分名の部分を入れ替えれば応用できます。うまく言えなければ、翻訳アプリの画面を見せながら症状を伝えるだけでも大丈夫です。
日本から薬を持ち込んでも大丈夫ですか?
毎日飲んでいる処方薬は、旅行日数分を必ず持参してください。同じ薬を韓国で急に入手するのは困難です。個人が自分で使う常識的な量なら通常は問題ありませんが、向精神薬など一部は規制対象です。処方薬が多い方は、お薬手帳や英文の薬剤情報を用意しておくと安心です。