- 緊急でなければ、まず日本語が通じる1330に相談するのが現実的です。
- 119の公営救急車は、原則無料で利用できます。
- ソウルの主要な大学病院・総合病院には、外国人向けの「国際診療センター(국제진료센터)」を置くところが多くあります。

海外での医療費は、治療の内容より書類で決まります。
韓国の病院で外国人旅行者は健康保険が使えず、全額自己負担です。ただし旅行保険があれば戻ってきます。戻るかどうかを分けるのは症状の重さではなく、会計のときに何をもらったかです。
診断書、領収証、明細書。この三つを後から取り寄せるのは想像以上に面倒で、帰国後だとほぼ不可能になります。

1. まず覚える3つの番号(119・1339・1330)
| 番号 | 内容 | 言語・時間 |
| 119 | 救急車・消防。緊急時はここ | 24時間。通訳を交えた三者通話に対応 |
| 1339 | 疾病管理庁の医療相談。受診先の案内など | 24時間。通訳三者通話あり |
| 1330 | 韓国観光公社の観光通訳案内。困りごと全般 | 日本語対応。7時〜24時(2026年時点) |
緊急でなければ、まず日本語が通じる1330に相談するのが現実的です。海外SIMからは+82-2-1330でつながります。
医療的な内容は1339が専門です。緊急かどうか迷う症状のときの相談先としても知られています。
2. 救急車と救急外来のしくみ
119の公営救急車は、原則無料で利用できます。日本と同じ感覚で、緊急時はためらわず呼んで大丈夫です。
搬送先は症状に応じた救急外来(응급실)になります。受付でパスポートの提示を求められるので、常に携帯しておきましょう。
軽症での救急外来利用は、待ち時間も費用も大きくなりがちです。日中に動けるなら、一般のクリニック受診のほうが負担は小さくなります。


3. 外国人対応の病院・クリニックの探し方
ソウルの主要な大学病院・総合病院には、外国人向けの「国際診療センター(국제진료센터)」を置くところが多くあります。英語対応が中心で、日本語は病院や曜日によって限られるのが実情です。
日本語通訳が常駐とは限らないため、事前の電話確認が安心です。通訳が必要なら、1330や1339の三者通話を活用できます。
特定の病院探しは、公的な情報源を使うのが確実です。韓国観光公社の公式医療観光情報や1330・1339で、症状と地域に合う受診先を案内してもらえます。夜間・休日に開いている病院や薬局は、応急医療ポータル「E-GEN」でも検索できます。
4. 保険なしの費用目安と旅行保険の重要性
旅行者は韓国の健康保険が使えないため、全額自己負担です。以下はあくまで目安で、検査や処置により大きく変わります。
| 内容 | 費用の目安(自費) |
| クリニック初診(軽いかぜ等) | 数万〜10万ウォン前後 |
| 救急外来 | 11万〜22万ウォン+検査・処置費 |
| 入院(1泊) | 47万〜63万ウォン程度〜 |
入院や手術になると、数十万〜数百万円規模になる例もあります。短期旅行でも、海外旅行保険(クレジットカード付帯含む)の確認は必須です。
出発前に、保険証券番号と24時間アシスタンスの連絡先を控えておきましょう。カード付帯の場合は「利用付帯」の条件も要確認です。
5. 保険請求のために病院でもらう書類
受診したら、会計時に次の書類を必ずもらってください。後からの取り寄せは手間がかかります。
- 診断書(진단서・チンダンソ)※発行は有料(1〜2万ウォン程度が目安)
- 診療費計算書・領収証(진료비 계산서・영수증)
- 診療費細部内訳書(진료비 세부내역서)=明細書
- 処方箋の控えと、薬局の領収証(약국 영수증)
請求方法は2通りあります。保険会社の提携病院なら、その場で支払い不要の「キャッシュレス診療」が使える場合があります。受診前に保険会社のアシスタンスへ電話して確認しましょう。
提携外の病院なら、いったん自費で支払い、帰国後に書類を添えて請求します。カード払いにすると支払い記録が残り、両替の手間も省けます。
軽い症状なら、まず薬局で薬を買うほうが早いことも多いです。受付でも保険の連絡でも通信が前提になるので、データの確保は着いた日のうちに済ませておいてください。
6. 診察後の薬は「処方箋を持って薬局へ」
韓国は医薬分業のため、外来では院外処方(원외처방)が基本です。処方箋を受け取り、病院近くの薬局で薬をもらいます。
救急外来や入院中の薬は、院内(원내)で出されることもあります。薬局の領収証も保険請求に使うので、忘れずに保管してください。
薬の飲み方が不安なときは、その場で薬剤師に確認を。翻訳アプリを使えば、十分やりとりできます。
- 緊急は119(救急車は原則無料)。医療相談は1339、日本語の困りごとは1330
- 大病院の国際診療センターは英語中心。日本語対応は事前確認を
- 病院探しは公的窓口(1330・1339・E-GEN・観光公社の公式情報)経由が安心
- 自費診療は軽症でも数万ウォン〜。旅行保険とアシスタンス連絡先は出発前に確認
- 診断書・領収証・細部内訳書・薬局領収証はその場で必ず入手
- 外来は院外処方。処方箋を持って薬局へ
旅行保険は加入した時点で完成する備えではありません。現地で書類をそろえて初めて機能します。
よくある質問
救急車を呼ぶとお金がかかりますか?
119の公営救急車は原則無料です。日本と同じ感覚で、緊急時はためらわず呼んで大丈夫です。搬送先は症状に応じた救急外来(응급실)になり、受付でパスポートの提示を求められるので常に携帯しておいてください。
言葉が通じるか不安です。日本語で相談できる番号はありますか?
1330(韓国観光公社の観光通訳案内)が日本語対応で、2026年時点で7時〜24時に受け付けています。海外SIMからは+82-2-1330でつながります。医療内容の相談は1339(疾病管理庁)が専門で、24時間・通訳を交えた三者通話に対応しています。
119と1339、どちらにかければいいですか?
命に関わる、意識がない、大量出血といった状況は迷わず119です。緊急かどうか判断がつかない症状のときの相談先が1339で、受診先の案内もしてくれます。軽症で救急外来に行くと、待ち時間も費用も大きくなりがちです。
保険なしだといくらかかりますか?
旅行者は韓国の健康保険が使えないため全額自己負担です。軽いかぜ程度のクリニック初診で数万〜10万ウォン前後、救急外来は11万〜22万ウォンに検査・処置費が加わります。入院や手術になると数十万〜数百万円規模の例もあるため、海外旅行保険(クレジットカード付帯を含む)の確認は出発前に必ず行ってください。
保険請求には何が必要ですか?
会計のときに、診断書(진단서・発行は有料で1〜2万ウォン程度)、診療費計算書・領収証、診療費細部内訳書、そして処方箋の控えと薬局の領収証をもらってください。後からの取り寄せは手間がかかります。提携病院ならキャッシュレス診療が使える場合があるので、受診前に保険会社のアシスタンスに電話するのが確実です。
薬は病院でもらえますか?
外来は院外処方(원외처방)が基本です。韓国は医薬分業なので、病院で処方箋を受け取り、近くの薬局で薬をもらいます。薬局の領収証も保険請求に使うので、必ず保管してください。